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いとなミズム

「社会を、旅する。」——様々な仕事人の言葉から、その旅のかたちを探る連載です。読むことで、あなた自身の立ち位置が、少し違って見えてくるかもしれません。

#04|資産に向き合い、人に向き合う。

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森下 雅之(ペレグリン・ウェルス・サービシズ株式会社)

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#03 | モノヅクリから見た社会

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渡利 ヒトシ(wonderbaggageデザイナー|株式会社BATON代表)

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#02 | 人と人のあいだで生きる 後編

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室越 龍之介 ( アンソロポロジスト、ライター )

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#01 | 人と人のあいだで生きる 前半

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室越 龍之介( アンソロポロジスト、ライター )

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贈りものとしての仕事

「仕事」とはなんだろうか。

ひとまず、ここでは、「人々と関係を築く、贈りもののひとつ」だと考えてみてはどうだろう。

僕たちが生活をする場では、たくさんの人たちが関わりを持つ。家族や友人、近所の人。もう少し考えを広げると、あなたが履く靴を作る人がいるし、着る服を作る人もいる。あなたが食べ物を買うスーパーで、食べ物を売る人もいるし、そこまで運ぶ人、作る人もいる。テレビを見れば、テレビ番組を作り、配信し、電波を行き渡らせる人もいるし、YouTubeだって、Tikitokだってそうだ。

人々のつながりのなかで、僕たちは生活をしている。

実は人々だけではない。家族にはペットだっているだろう。肉を食べるということは、牛や豚を飼う人々もいるということでもある。インターネットをするときにはパソコンやスマートフォンを使う。動物やモノや情報も僕たちの生活を支えるネットワークに参加している。このような、ヒトや動物やモノや情報が行き交うネットワークを「社会」と呼んでみよう。

では、「社会」には、どうやって参加するのだろうか。

ランダムに広がる人々と人々以外のネットワークの中で、僕たちはどうやって居場所を見つけるのか。その方法の一つが、他の存在の役にたつことだ。他の存在の役に立てば、その人はかけがえのない役割を持つことができる。

資本主義的な市場経済においては、それが「仕事」と呼ばれる。

資本主義的な市場経済においては、「仕事」が貨幣を通じて売買される。この仕事をしたら、時給いくら。この商品を売れば、価格いくら。といった感じに、取引が一回こっきりで終わり、僕たちはランダムなタイミングでランダムな人々の役に立つ。

だけど、「仕事」は完全に対価をやり取りしているたけではない。

コンビニに老人が来れば、マニュアル外の対応をすることもあるし、八百屋で野菜を買えばおまけが付いてくることもある。厳格で人間関係を深めない売買という取引のなかでも、僕たちはちょっとした「贈りもの」をして、人間関係を深めていく。貨幣を媒介しなくても、お互いに役に立ち合うことで仲良くなり、一緒に仕事ができるようになることだってある。

あなたが、「社会」に入っていくために、贈りものとしてのやった「仕事」について、一緒に少し考えてみませんか?

室越 龍之介

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