素材について
ここでは鞄を製作するときに使用する主な素材について説明を行います。
構成要素
鞄を構成する素材には主に、
- 鞄全体を構成する本体材
- 持ち手などに使われる補強材
- D管やフック、ボタン等の金具
- 鞄の開閉を行うファスナー
- 裏材
- 緩衝材などのスポンジ材
などがあります。さらに芯材等のパーツによって鞄は作られています。鞄には革やナイロンやポリエステル、帆布といった素材が主に使われますが、その表面や裏に加工を施したものも多くあります。一見するとわかりにくいですが、無数の生地が存在しています。ワンダーバゲージはこれら無数ある素材の中から選んだ素材について詳しく紹介していきます。
fabric
ballister nylon
バリスターナイロン
ブランドが立ち上げ当初から使い続けている、国内製では最強クラスのナイロン。
生地を作る糸は、元々アメリカで軍事用に使用されていた「超強力糸66ナイロン」。糸の太さ(質量)を示すデニール数(以下D)が2520D。その数値がどれほどすごいのか、比較として一般的ナイロン420Dに対して6倍の強度を持つといわれている。
- MG BUSINESS BAG
- BOSTON BRIEF
- DAYPACK NEO
- DAILY 2WAY TOTE
- 他モデル
cordura Ballistic PVC
コーデュラ バリスティック PVC
ミルスペック生地で有名なインビスタ社のなかでも、耐摩耗性・耐久性の高いナイロンに付けられる称号が「cordura ballistic(1680D)」。その生地の裏にPVC加工を施し、防水性を付与したナイロン生地。
ちなみにデニール数が低いものは「cordura fabric」と表記されたタグが付く。
- 3WAY WR ballistic
- TOTE WR ballistic
- EDGE BRIEF
X-PAC
エックスパック
アメリカ「dimension-polyant(ディメンョンポリアント)社」が作る3層レイヤーのナイロン生地。中層にX-PLYと呼ばれるポリエステル糸をX状に織り込むことで強度とコシを高め、下層のフィルムが水の浸水を防ぐ構造を持つ。上層に薄番手のナイロンを貼り合ることで、軽量でありながら、非常にコシがあり、防水機能を持った生地となっている。主にヨットのセイルクロスで使用されているが、その機能性からアウトドアをはじめ、様々なジャンルでも使用されている。
- X-PAC brief
- X-PAC tote
- X-PAC 3WAY
- X-PAC DAYPACK NEO
Paraffin Canvas
蝋引き帆布
10号の帆布にパラフィン樹脂防水加工を施した、国産帆布。深い色合いと、高い強度。使うほどにパラフィン樹脂が表情を変えていくチョークマークや、天然素材ならではの深い経年変化を楽しめる。
- BOSTON BRIEF
- PROTECT SHOULDER
canvas
帆布
日本製の帆布。丈夫で摩擦に強い性質を持っている。使い込むほどに柔らかさが増し、経年変化を楽しむことができる。
- PAPERBACK TOTE
- MAGAZINE TOTE
- ARTBOOK TOTE
LEATHER
Vegetable Tanning Leather
ベジタブルタンニンレザー
植物性のタンニンで丁寧に鞣された革。この革は、硬くて丈夫、そして伸縮性がなく型崩れしにくいことが特徴。
使い込むことで手の油脂が革の銀面にしみいることで美しい光沢が生まれる。じっくり長い年月をかけて育っていく楽しみを与えてくれる。主に鞄の持ち手、ショルダーベルトで使われている。
- MG BUSINESS BAG
- shoulder S / M
- DAILY 2WAY TOTE
Oiled Shrink Leather
オイルシュリンクレザー
ステアレザーにオイルを含ませミリング加工を施し、天然のシュリンク(シボ)を生み出した、しなやかさと経年変化を備えた厚口のシュリンクレザー。タッチ感がソフトで、ハンドルや袴(底)などに用いられている。
- DAYPACK NEO
- BOSTON BRIEF
- DAILY 2WAY TOTE
- 他モデル
BUTTERO
ブッテーロ
イタリアはトスカーナ地方にあるタンナーwalpier社で生み出されているブランドレザー。繊維密度が高く、丈夫できめ細やかなショルダー部を植物タンニンなめしで仕上げた最高級レザー。オイルが含まれており使い込むほどに美しい艶を生み出す。
気品ある佇まいながら、傷もオイルで打ち消してくれるのでラフに使っても美しくなれる革は、革小物に最適な物性となっている。
- buttero leather series