記事: 【約2年ぶり】SOAK IN WATER ベルトオーダー会開催【struct】
【約2年ぶり】SOAK IN WATER ベルトオーダー会開催【struct】
夏を満喫されていますでしょうか?
このたび、10年以上のお付き合いになる神戸発のベルト専業メーカー〈SOAK IN WATER(ソーク・イン・ウォーター)〉のオーダー会を、約2年ぶりに開催することになりました。
開催期間は、8月30日(土)と31日(日)の2日間限定です。
オーダー会では、伊テンペスティ社、英ベイカー社、仏アーナル社、米ホーウィン社など、欧米の名門タンナー(皮革製造工場)の高品質な革を多数ご用意いただきます。デザイナーの角本(かくもと)さんと直接お話ししながら、お客様一人ひとりに合わせた特別な一本を仕立てられる貴重な機会です。
約2年ぶりの開催となるため、あらためてブランドの魅力と、デザイナーである角本さんのあたたかい人柄をご紹介させてください。
SOAK IN WATERとは
神戸を拠点とするベルト専業メーカー。そのモノづくりの原点は、古い英国の馬具との出会い。使い込まれた革や真鍮が放つ、新品にはない独自の美しさ。「ただ古くなるだけではないモノ」の本質を探求。
大量生産には不向きな、ベジタブルタンニンレザーや真鍮素材。これらが使い手や環境によって見せる豊かな「経年変化」こそ、モノづくりの根幹。素材の魅力を最大限に引き出すため、独自の製法や手縫いを駆使し、時には糸一本まで手作業で仕上げる職人技。
「使えば使うほど、愛着が自分の中に浸透する」。使い手の歴史とともに歩み、唯一無二の存在へと育っていくベルト。大量生産にはない、手仕事ならではの温もりと美意識が息づくプロダクト。
ベルトに宿る、手仕事と想い
1:手仕事へのこだわり
一枚の革からベルトが完成するまで、ほとんどの工程を手作業で行っています。細部にまでデザイナーの情熱と美意識が注がれています。
2:仕上がりの差を生む、ひと手間
革の角を滑らかにする「面取り」や、装着時の快適さを保つための「革漉き」など、目には見えづらい手間をかけることで、格段に美しい仕上がりを実現しています。
3:着け心地と耐久性の両立
バックルと重なる部分の革は、着け心地を考えて薄く漉いています。しかし、ただ薄くするだけでなく、強度を保つ絶妙なバランスを追求しています。
4:ブランドの象徴
縫い合わせには修理が容易な手縫いの麻糸を使用。ベルト穴は、ブランド名にちなんだ「雫の形」になっており、細部にまでストーリーが宿っています。
5:経年変化を楽しむ
「使えば使うほど、愛着が自分の中に浸透する」というコンセプト。使い手とともに歳月を重ね、唯一無二の相棒へと育つベルトづくりを目指しています。
一枚の革がベルトになるまでの工程を、ぜひ動画でもご覧ください。
最高の脇役を目指して
デザイナーの角本さんは、独学で革製品を学び、有名タンナーでの経験を経て、2012年に自身のブランドを立ち上げました。モノづくりを支えるのは「長く愛用される一生モノ」という信念。修理を重ね、持ち主の人生に寄り添う「道具」へと育っていくベルトは、角本さんにモノづくりの真髄を問いかけ続けます。
角本さんが何よりも大切にしているのは、お客様一人ひとりとの対話です。直接お客様の生き方やスタイルを伺うことで、その人に最適な一本を提案したい。そんな強い情熱が、モノづくりの根底にあります。
主役ではないけれど、「最高の脇役」を目指す。そんな謙虚さとユーモアを忘れず、使う人の個性を引き立てるさりげない遊び心を一本のベルトに込める。「ベルトだけに、細く長くこの仕事を続けていきたい」と語る角本さんの言葉は、ベルトへの揺るぎない愛と、モノづくりへの真摯な姿勢を物語っています。
今回のオーダー会では、定番モデルはもちろん、普段店頭では見られない特別な革やバックルもご用意いただく予定です。お一人おひとりの「生き様」に寄りそう、唯一無二の一本を、この機会にぜひ見つけにいらしてください。
Information
SOAK IN WATER ベルトオーダー会
期間:8月30日(土)〜31日(日)
時間:12:00〜19:00
場所:struct
※ 両日ともデザイナーの角本さんが在店します。