世界最強クラスの強度
国産バリスターナイロン

ワンダーバゲージのGOODMANSシリーズでメインに使用されているバリスターナイロン。国内で生産されるなかでも最強クラスの強度を誇るこの生地は、カタログスペック以上にカバンという製品に落とし込まれた時、その魅力を発揮する。

しかし、今回はそのバリスターナイロンの生地にスポットを当てて、詳しくその高い強度の秘密と魅力を紐解いていこう。

スペック

簡易比較データ

公的機関を利用した比較データー表も存在する。

表からもわかる通り、一般的なナイロン素材(420ナイロンオックス)と比べて、数倍の強度を持つバリスターナイロン。防弾チョッキにも採用される強靭さは、目を見張るものがある。また、ナイロンの弱点でもある熱による溶解に対する耐性にも優れている。

約800度のタバコ押し当てテストでは、30秒間も貫通せずに保ったというデータも。さまざまなシーンで出くわす「思わず」という場面でも、安心して使える素材ということが、こうした様々なスペックからわかっていただけるかと思う。

生地の強さは、糸の強さ

WONDER BAGGAGE GOODMANSシリーズに使われている素材、バリスターナイロンは、国内生地では最強クラスの強度をもつ生地だ。

生地を作る糸は、元々アメリカで軍事用に使用されていた「超強力糸66ナイロン」を使用しており、糸の太さ(質量)を示すデニール数(以下D)は2520Dという数値を誇る。

以下のように、一般的な420デニールのナイロンと比べても、糸の粒の大きさが圧倒的に違うのがわかるのだろう。

上:バリスターナイロン 下:420ナイロンオックス

一般的なナイロン生地は薄いもので210D、通常で420D、厚いもので1000D程度であり、2520Dという数値は通常のナイロンと比べると6倍もの強度を示す数値になっている。

海外生地メーカーのバリスティックナイロンと呼ばれるものはおよそ1680~2100D。通常と比べて4~5倍。それらの数値を超えたバリスターナイロンは国内だけでなく、世界的に見ても非常に高い強度をもった素材だということがわかる。

余談として、メディアで見かける比較に「通常ナイロンの**倍」という表記があるが、当然ながら基準のナイロン生地のデニール数によって、倍数の数値は異なってくる。

つまり、同じ5倍でも薄い210Dを基準とした場合なら1050D。420Dを基準としたなら2100Dになる。調べてみると、この5倍の数値が各メーカーバラバラだったりするのは「通常の基準」がバラバラなためだろう。

(※)デニール:1Dは9000メートルの糸の質量をグラム単位で表したもの。

経年変化を楽しめるナイロン

この非常にタフな素材、バリスターナイロンは国内で製造されており、糸を生地にしていく過程のナイロンの打ち込み密度、精度も高い。そのため、生地自体にハリとコシが現れ、カバンになったときに自立性が高く仕上がる。結果、高級感のある表情が生まれる。

そして使い込む程に、少しずつ柔らかくなり使い手にさらに馴染んで行く、ナイロンには珍しい経年変化をする素材でもある。

実際に、WONDER BAGGAGEのGOODMANS DAYPACKをスタッフが6年間使用したものと比較したので、紹介する。

その強度証明と、経年変化が表れた柔らかな表情をご覧いただきたい。

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バリスターナイロンの強度

上記でも紹介した通りスペック的には申し分ない素材だが、実際に製品として落とし込んだときの強度はどの程度なのか。その強度を少しでもお伝えできればと、今回は弊社スタッフが約6年使用したデイパックと新品のデイパックを比較して、バリスターナイロンの優れた強度について知ってもらいたい。

1、スタッフがどのようにデイパックを使用していたのか

  • 使用期間
  • 約6年ほど
  • どのように使っていたか
  • 仕事で使っているので、平日は基本毎日使用。また自転車通勤のため小雨程度であれば気にせず使用しています。
  • 日頃のケアについて
  • ナイロン部分は汚れたら拭く程度。雨で濡れた場合は水気を払うようにしています。また、年に1〜2回ほどレザー部分に革用の保湿クリームを塗っています。

2、バリスターナイロンの変化を比較

新品と比較してみると、バリスターナイロンの生地は少し柔らかく変化していた。元々はとてもしっかりとしたコシのある素材だが、さすがに6年使用すると変化があるようだ。それでも画像の通り自立するには十分なコシが残っていることが分かる。

同様に色味にも少しの変化が見られた。自転車通勤で紫外線をたっぷり浴びたことが要因で、新品に比べて少し色褪せたように感じる。

それ以外に変化はほとんど感じられず、生地表面にほつれや破れなどは一切見受けられなかった。まだまだ現役として使用していけそうだ。

※仕様変更のためタグが白タグから黒タグになっています。
※仕様変更のためタグが白タグから黒タグになっています。

3、その他の素材や縫製箇所の強度

これまでの説明でバリスターナイロンの高い強度はお分かり頂けただろう。しかし私たちが皆様に提供しているものは素材ではなく製品である。いくらメイン素材が優れているとはいえ、他の箇所が脆弱ではカバンとして機能しない。

そこで底面などに採用している厚口オイルドレザー、そして縫製箇所についても、このデイパックの比較を通して変化や強度を紹介する。

厚口オイルドレザーの強度

底面や持ち手などに採用している厚口のオイルドレザーは、硬くて丈夫で型崩れしにくいことが特徴だ。実際に6年間使用しているデイパックも、小さな引っ掻き傷のみで大きな破損はなく、型崩れも起こしていない。バリスターナイロン同様強度に優れた素材と言えるだろう。

一方、変化の少ないバリスターナイロンに対して、革には顕著に経年変化が見られる。下の画像を見ていただければ分かる通り、月日が流れることで色が濃くなり、美しい光沢が出てくる。ケアをすることで革本来の光沢や経年変化をより楽しんで頂けるだろう。

※引き手部分の革は使用する際に必ず手に触れる箇所のため、底の革に比べて経年変化がより進んでいることが分かります。

縫製箇所の強度について

もっとも負荷が強くかかるのは、荷物の全てを支えるショルダーテープと本体の縫製箇所になる。使用しているデイパックを確認したところ若干の糸のほつれは見られたものの、裂けなどはなく、こちらもまだまだ問題なく使用していけそうだ。6年使っても破損が発生しなかったことは私たちが想定していた以上の強度だった。

※若干の糸のほつれが見受けられますが、使用においては全く問題ないレベル。
※より強度を上げるため、ショルダーテープを挟み込んでいる革のステッチを1本から2本に仕様変更しています。

しかしこれまで紹介した素材とは異なり、縫製箇所には使い方次第で相当に負荷が掛かってしまい、どうしても破損リスクが発生してしまう。

この破損リスクをできる限り減らすことができるよう、設計の見直しや検品作業の改善などに日々取り組んでいるが、完全に無くすことは不可能であることも事実である。

4、無償修理サービス

そこでWONDER BAGGAGEではご購入から2年以内に破損してしまった場合は無償で修理を承る「無償修理サービス」を実施している。またささやかではあるが、オフィシャルサイト「BATON STORE」でご購入いただいたお客様には無償修理期間をもう1年延長し、3年間の間無償修理対応を承っている。

もちろん3年以上経過していても修理自体は承っているので、破損や気になる箇所がある方はお気軽にお問い合わせいただきたい。

※外的要因における破損に関しては対象外となります。予めご了承ください。
※破損具合や箇所によっては修理不可能の場合もございます。予めご了承ください。

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