人の存在するプロダクト

年末から忙しい日が続いています。本来デザインという場所にいる僕ですが、
実際はそれだけに集中できることはないのが現実です。

そんな日が続いていると、慣れない課題に頭を抱えることが増え、
生活と仕事のバランスを取ることが難しくなってきがちです。

この状況の中で発生する工場との打ち合わせ、
ものが出来上がって行く過程の中で自分本来のフィールドに立つと、
これまで以上にその大切さに気づくことができます。

僕のものづくりは結局のところ「人」でしかないということ。
テレビなどでは大きな工場で一日何千個もの製品が生まれ出るのを目にしますが、
僕が見ているものは、人が手を動かし、丹念に作り上げていく光景しかみられません。

入念な打ち合わせと試作を重ね、時間を擁して生まれていくプロダクト。
僕が想い描いているモノを工場の人と共につくり作り上げていく行程。
無理な注文にも真っ向から挑んでくれる職人の方たちには毎回胸を熱くさせてくれます。

メイドインジャパンの意味はまだまだ考える部分は多いですが、
この言葉の意味を味わえる贅沢な瞬間です。
僕にとって力を与えてくる瞬間です。

先月のフィロソフィーにも書き込んでいますが、
モノづくりにはそのモノに関わる人たちみんなに力を与えてくれるものだと思っています。
「これをすれば儲かる」といった類のものだけではなく、
モノを生み出すこと自体が人の「生きる」ことの活力になり、
そのモノを使う人にもその活力を受けるといった連鎖。

「作り手」にも「使い手」にもエネルギーを与えてくれるモノつくり。
高度成長においての日本のパワーの根源は実はそこにあったという風にも思います。
最近は景気が良くなってきているとは言われていますが、
本当によくなる要素は、過去に見られたモノつくりの力を
もう一度復活させることに真の意味があると思いたいです。

人が考え、作り上げている製品だからこそ、
WONDERBAGGAGEのプロダクトはつかってもらう人にエネルギーを与えていけるようなものでありつづけたい。

banpaku