味のあるナイロン

今回のsunnyシリーズのコンセプトは
大人がもつ「ゆるい」バッグ。
暇な日曜にふらりと出掛ける時に手に取ってほしいバッグ。

だからできるだけ軽くするのが狙いです。
でも軽さだけを追及するとどうしても機能素材になっていて、
街で持ち歩くにはちょっと……っていうのも少なくない。
よくある210デニールのナイロンオックスも見送りました。
超軽量ナイロンも素材感に物足りなさがありパス……

そんな中、今回選んだ素材は
綿っぽい風合いをもったナイロン材。
うちこむ繊維に方向性を持たして、
毛羽立たせた加工が施しています。
その毛羽立った繊維がコットンの風合いを生み出して
味のあるナイロンになっています。
60/40クロスのもつ荒々しい風合いというより、
肌ざわりの良いやわらかい印象を受けます。
重量も軽量でちょうどよい素材にめぐり逢えました。

実はこのナイロン。
最新の生地ではなく、昔からある生地なのですが、
最近はあまり見ることがないような気がします
鞄の生地の場合、トレンドや物性上から使用されるものが
限られてしまう場合が多くあります。そんな中、時代と
ともに生まれては消えてゆく素材なんかは数多くあるように思います。

今回生地メーカーのサンプルルームで莫大な数の生地を見て回った結果、
過去の中に埋もれた素敵な生地がたくさん発見できました。
このsunnyシリーズで使っている素材もその中の一つ。

古着屋をめぐる時にも似た発見を生地メーカーのサンプルルームで感じた一瞬でした。

「新しい生地以外にも、もう一度見直すべき素材はきっとある」
そんな観点で素材を見てみると、今の時代に新しいカバンに生まれ変わる可能性を
秘めていると感じさせてもらえました。

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店頭に並ぶのはもう少し先ですが、写真だけでわかるでしょうか……