お客様からの質問

先日、お客様からのメールでとてもよい質問が来ました。
それは「バリスターナイロンの裏地にポリウレタン加工(PU加工)はされているのでしょうか?」というもの。

この質問を受け取ったとき、わたしは鞄の防水性のことを言われているのだろうと思い、
その旨を伝えたのですが、そうではなかったようです。
どうやら過去に鞄の内側に施されているPU加工が劣化によって、
ポロポロと剥がれてきて中のものに付着してしまったとのこと。
そこでこの鞄の内面はどのようになっているのかをだずねられたという訳です。

この質問のやりとりには「作り手として、機能性ありきでモノを捕らえすぎている」という点と、
「使う人にとって、その価値はまったく異なる」という視点が表れているように思えます。
こうした会話はメール越しではあったのですが、
永く使おうとしてる姿が文面に表れていて、とてもうれしくもあり背筋が正される場面でもありました。
「機能だけが良いという価値に目を向けるのではなく、その代償に失ったモノにも価値があるのだということ。」
当たり前に思えた価値は、自分だけの価値でしかなかったこと。
お客様の声の大事さに気づかされたメールでした。

さて、せっかくなのでその答えをここに書き残そうと思います。
グッドマンズシリーズで使用している「バリスターナイロン」には防水性能はありません。
一般的にはPU加工を防水と書かれていたりしますが、実際の加工目的はナイロン糸のホツレを
防止するためにあります。PUはある程度の水は浸透させませんが、完全防水ではありません。
この点が誤解を生み出ており、「雨にぬれても平気」と思い放置していると、PU面の劣化を
促進させる要因になるみたいです。結果PU面がポロポロと剥がれるのが早くなります。
濡れてしまった場合には拭くことをオススメします。
また、生地の産地にも差があるようで、国産生地のPU加工技術は優秀で劣化年数も長いとのこと。
それでも残念ながら100%劣化しないとは言い切れないようです。

ちなみに、「バリスターナイロン」は弱撥水加工がされています。
これは生地の表面に施されている加工で、多少の雨は弾はじきます。